プロスペクト理論を学ぶメンタル
人は利益より損失に敏感に反応する性質がある。
100円の利益の喜びよりも、100円の損失の痛みの方が大きく感じる傾向にある。
つまり人間の本能的損失回避性のままに行動するとトレード敗者になるように出来ていることになる。
100円⇒110円⇒120円と利益が出てくるとリスク回避行動をとり利益が少なくなる。また、そこから反転して100円⇒90円と値下がりしてくると、損を出した事への怒り、悔しさ、悲しみといった感情が急激に込み上げてくる。その精神的苦痛度は計り知れないもので、損失を認める事を拒否しようとリスク追及をする為、損切が出来なくなる。
ところが、80円⇒70円にまで値下がりすると今後は感覚が麻痺してしまう『どうでもいいや~、いつかは上がるだろう』というような感情になりロスカットされるかもうだめだというところまで放置してしまう。
実験テスト
問一
1 確実に80万円を貰える。
2 85%の確率で160万円貰えるが、15%の確率で何も得られない。
問二
3 確実に80万円損する。
4 85%の確率で160万円損するが、15%の確率で何も損しない。
合理的に考えれば2と3を選ぶのが正解ですが、実験では殆どの人が1と4を選択することが確認されています。プロスペクト理論とは、得の領域では低い確率を高く見積もり、損の領域では高い確率を低く見積もることで、損失を利益より過大に見積もってしまう人間の行動パターンです。
この人間が本能的に思ってしまうことに対してどのような仕組みを使って、投資にアプローチしていくかがポイントで、怖いとか、高揚感でそのまま取引しているとおそらく、1と4を選択してマーケットから吐き出されてしまう。
なので、『マイルール』を紙に書いて守るということをおすすめしたい。
1から順にマイルールを書いていって、そのルールを絶対守ること。市場の予測より、どこでエントリーしてどこでEXITするかよりもマイルールを守ることに全力を注いでください。それができればあとは簡単です。基本的に欲望やお金の恐怖などに振り回されて9割の人がマーケットから撤退します。
まずは、Notesにマイルールを書いて全力で守るこれだけを練習した方が良いと思います。
【過去の記事でも書いてます】
31年ぶりの安値を3日連続で更新!!
1ポンド=1・264ドル付近まで売られて、1985年以来、31年ぶりの安値を3日連続で更新!!
ポンドは、6月23日の国民投票で英国の欧州連合(EU)離脱が決まる前までは、1ポンド=1・5ドル前後で取引されていた。3か月半で、Gの価値が約16%目減りした計算になるよ!
Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2016年 6/28号 [雑誌] [楽天] https://t.co/2qzY3WfNoa #rakuafl pic.twitter.com/g9ScEK8229
— 【4craft.inc】価値事業部長 物の価値営業部 コロナに負けるな (@4craft_ap) 2016年10月7日
勝つために必ず読みたい投資の本
努力無くして勝つ事は出来ない。心理的要因を理解する為に読んでおきたい1冊です。相場は自分が作り出す幻想に過ぎない!
誰かが、勝ち方を教えてくれるわけではない。スタートしてからゴールするまで、全て自分自身なのだ。
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確率1000000000000000000000000分の1 に負けたヘッジファンドLTCM
天才集団でもマイルールを破れば負けることがわかる重要なニュースです。
LTCMとは、ノーベル賞受賞学者、元FRB副議長などの著名人をパートナーに、94年から運用を開始した米国のヘッジファンドである。ロシア危機をきっかけに、半年間で約5,000億円もの損失を出して破綻した。
LTCMのリスクマネジメントにはいくつかの問題がありました。
4500万ドルという1日あたりのボラティリティは、過去のS&P500の平均のボラティリティを元に算出していました。しかしこのボラティリティは一定ではありません。マーケットが暴落すると、ボラティリティは加速度的に増加します。つまり、さらに下落する可能性が高まるわけです。
実はリターンは正規分布には従わないことが知られています。彼らもそのことは認識していました。しかしながら突発的なイベントによる大暴落を低く見積もっていたのです。
また、ポートフォリオ自体にも問題がありました。彼らは、その資金の約1/3を金利スワップ、約1/3を株式および株式指数オプションのショートによって失います。
LTCMのとっていたポートフォリオは、一見通常時は十分に分散されたかのように見えますが、実はロシアのデフォルトのような異常なことが起きた場合、ボラティリティは上昇し、縮小するはずのスプレッドは拡大、そして流動性は枯渇するということが起きます。
そのすべてが彼らのとっていたポジションに大打撃を与えるものでした。実際にはリスクは全く分散されていなかったわけです。彼らの「大きすぎる」ポジションを枯渇したマーケットで解消していくことはあまりにも不利益でした。こういった要素はVaRには考慮されていません。
1998年9月、追い詰められた彼らは、顧客に資金を募るも、新たな資金を集める事が出来ずに、破綻状態となり、FRB(アメリカ連邦準備制度理事会)による救済措置がとられることになります。
このような頭脳の持ち主が、集まってもミスを犯す。天才が集まるともちろんの事、自身過剰バイアスが働いていた事で単純な事を見過ごす事になったのではないでしょうか。
彼らの戦略自体の失敗ではなく、レバレッジの掛け過ぎや本来のスタイルにルールを破るようなポジションを取った結果であると証言している。個人は大きな利益は狙えないかもしれないが、リスク管理などすべての決裁権が個人に委ねられている事が強みでもあるのではないだろうか。
人間の本質とは、天才だろうが凡人だろうが人間は人間であるということ。感情があり過信、恐怖、慢心があるからミスを犯すということは本質を理解する上では絶対に意識しなくてはならない。
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【4craft.inc】飲食店初めます。 (@4craft_ap) | Twitter
初心者の投資家が肝に銘じなければならない事
合理的な人間が意思決定に関する理論を規範的意思決定理論という。この理論には、合理的意思決定者が従うべき5つの規則があるが、下記掲載してます!!
まずは、これを裏切る自分の不合理さを理解しなくてはならない。
①期待効果最大化
②資産の一体化
③ベイズの定理
④合理的期待
⑤リスク回避
詳しくは後日解説します!!初めての掲載なので少しだけ掲載しました。
ご視聴有難う御座います。