元サラリーマンの波乱万丈 為替日記

会社をリストラされてから、外国為替の世界へ。

投資を成功させる為には、自制心の強化が必須!!

欲望を一時的に抑えることができる自制心を持つ子どもの方が、自制心を持たない子どもよりも、社会的な成功を収めやすいという傾向がある。「マシュマロ・テスト」として有名な研究によって明らかにされており、「マシュマロ・テスト 成功する子・しない子」のように教育法として活用されています。しかし、他方ではセルフコントロールの能力を鍛えることは、社会的成功への近道であることは間違いないものの、健康を害する危険性があるという研究が出されています。

 

◆マシュマロ・テスト


マシュマロ・テストとは、スタンフォード大学のウォルター・ミシェル博士が1960年代に行った実験です。ミシェル博士は4歳の子どもたちを何もない部屋に招いて、目の前においしそうなマシュマロを1つ置いた上で、じっと待機するように命じました。そのときに、「このマシュマロはあなたにあげます。もしも私が戻ってくるまでの15分間、食べるのを我慢できたら、帰ってきたときにマシュマロをもう1つあげます。食べてしまった場合は2つ目はないよ」と告げて、部屋を出ました。


目の前のマシュマロを食べたいけれど、「我慢してもう1つマシュマロをもらいたい!」「でも、今すぐ食べたい……」と子ども達はもん絶しつつ抵抗しますが、結果的には最後まで我慢してマシュマロに手を付けなかった子どもは約3分の1ほどだったそうです。

 

仮にブロディ博士の実験結果が正しいとすると、貧しく生まれた人は努力して自制心を身につけることで成功を手にするのと引き替えに健康を失うという可能性があります。この結果は、豊かに生まれた人の場合、自制心を培うことで社会的に成功した上により健康的になり得るということに比べると、残酷なものと言えそうです。


ブロディ博士の実験結果について、生まれた環境・セルフコントロール能力・細胞の老化具合のそれぞれの因果関係についてはまだ明らかではなく、実験のサンプル数自体が少なく、また研究自体も始まったばかりで確定的なものとまでは言えませんが、マシュマロ・テストの研究結果を「成功するために抑制的であるのが良い」というように単純に捉えるべきではないのかもしれません。

 

その後、ミシェル博士は我慢できなかった子どもたちと、我慢してもう1つマシュマロをゲットした子どもたちの2つの対照群を追跡調査したところ、我慢できた子どものグループの方が、その後、学校で「優秀」と評価される人が相対的に多く、大学進学適正試験(SAT)の平均で210点も高いことが分かりました。さらに、この我慢強さ、すなわち自制心の強さは生涯にわたって続くことが分かり、将来の社会的成功に大きくつながることが判明しました。

◆セルフコントロールと老化現象

自分の欲望を抑えることは「セルフコントロール」と呼ばれ、訓練によって鍛えられることが分かっています。マシュマロ・テストの結果から、セルフコントロールの重要性が認識され、人生で成功を収めて欲しいと願って子育ての中でセルフコントロールの訓練を取り入れる親は多いそうです。


このようにマシュマロ・テストの結果が揺るぎないものとして認識されている中で、2014年にジョージア大学のジーン・ブロディ博士は、マシュマロ・テストに関する興味深い実験結果を発表しました。その研究成果とは、「訓練によってセルフコントロール能力を高めることは確かに社会的な成功につながりやすいが、同時に細胞の老化を早め健康を害する危険性がある」というもの。

 

ブロディ博士は、約300人のアフリカ系アメリカ人の17歳の学生を対象に、セルフコントロール能力を調べました。セルフコントロール能力の高さを測る指標としては、学生たちのボランティア活動への積極性、感情の浮き沈み、攻撃性、薬物使用の有無などが採用されています。


ブロディ博士は同時に、学生たちが成長し22歳になった時点で、血液を採取してDNAのメチル化の程度を測定することで、年齢に比べて細胞が若いのか老化しているのかを調べました。すると、比較的豊かで家庭環境に恵まれていた学生は、セルフコントロール能力が高いほど、すなわち自制心が強いほど細胞が若いことが分かりました。しかし、貧しく生活が苦しい家庭環境の学生は、反対にセルフコントロール能力が高いほど、すなわち自制心が強いほど細胞が老化しているという驚くべき傾向が明らかになったそうです。