ぎゃんぶるではない投資のやり方

会社をリストラされて投資の世界へとびこむ。はじめは負けっぱなしだったけど、すこしづつ利益を伸ばすことができました。

相場で負ける人は、負けるなりの理由が存在する事をまず理解できないと、同じ事を繰り返すよう脳にプログラムされている!

負け続ける投資家と貧困を抜け出せない人は、共通の理由が存在してる気がする。

過去や現実を理解出来るからこそ未来が変わる。初めは意気込んでプロのトレーダーを目指すが、月日が経つにつれてその意思は初めより薄れてくる。その後は、自分に言い訳し始める始末。それは、人が持つ根本にある無意識的にプログラムされているから変えるのがとても難しい。どうにもならないなー(笑)

 

2014年にはWorld Development Report(世界開発報告)が貧しさが経済的に間違った意思決定を招くことを示したように、貧困と誤った判断には一定の関連があることが明らかにされています。

貧困が先か、間違った意志決定が先なのか、いわば「鶏が先か、卵が先か」ともいえる問題に一定の結論を示した研究結果であるわけですが、その根底にはある種の避けられない状況が存在しているようです。

2013年に発表された研究の結果では、貧困であるという状況が人々のIQ値を13ポイント減少させているという結論が明らかにされているようです。貧しさそのものが人々の判断能力を落としている事を証明する結果が示されています。多くの場合は、貧困は「間違った決断」の結果であり、また、必要としている人々に正しく援助を届けられていない政策が原因であるとする声も挙がっていますが、「貧困が判断能力の低下を導く」という考え方は、貧困の発生を正反対の視点から論ずるものとなっています。

貧困にあえぐある外国人女性が記した手記では貧しい状況に至る経緯が述べられており、この問題の根底に横たわる背景が示されています。

私は経済的に多くの間違った決断を下してきました。でも、長期的に見るとどれも問題にはなっていません。ウェンディーズに行って5ドル(約600円)のハンバーガーを食べるために使うのをやめたところで、貧乏から解放されるなんてことはないです」と語る女性は、日々の小さな楽しみを削ってまでもお金を貯め、大きな買い物をすることに価値を感じていないとのこと。また彼女は「貧しさには希望がなく、長い目で考える思考を奪います。それこそが、よく『育ての親が何人もいる』ようなケースを見かける理由です。生きるためには、あらゆる状況で人とのつながりを持とうとします。誰かに必要とされていると感じること、その意味の強さがわかりますか?それは食べ物よりも基本的なものです。一緒にいると気分が良くなる人たちのところへ行き、短い時間を過ごす。決して長い期間を一緒に過ごすタイプの人ではないけれど、その瞬間は自分自身が力強く、価値のある人物だと思える瞬間です」と記しています。

さらに彼女は「一か月後に何が起こったとしても関係ない。それは今日起こっても来週起こっても同じ事。私たちが将来のことを考えないのは、そうすることで自分の心が折れそうになるから。最善の方法は希望を持たない事よ。目の前にあることだけを見て生きていくの」としており、ある種の絶望感のようなものが根底に流れている様子を語っています。

脳神経学者のJoseph W. Kable氏とJoseph T. McGuire氏が行った研究によると、「忍耐強さ」や「自制心」といった道徳的な美徳の観念は、かつて考えられていたよりも複雑であるとされています。これまでは、有名なマシュマロ実験が示しているように、目の前のマシュマロを食べずに我慢できた子どもほど将来性があるという考え方が一般的に浸透していましたが、このような画一的な捉え方は現実の社会を表していないというものです。

New York Timesの記事ではこの状況について、以下のような例えでわかりやすく説明しています。たとえば、遅れている電車を1時間待ったり、「ダイエットして体重を1週間に0.5kgずつ軽くする」という目標に向けて頑張ることは多くの人ができますが、これが仮に電車を待つ時間が90分に延びたり、ダイエットの効果が全く現れないという状況になった時、果たして頑張り続けることができるでしょうか。多くの人はそこで諦めるという選択を取ることになるでしょうが、これは、当初の予定で定めていた時間軸で物事が進まなかった場合において自然な選択であり、ある意味では「仕方がないこと」とも捉えられるものです。

この傾向が、貧困にあえぐ人の決断力にも同様に影響を及ぼしているといいます。貧困から逃れられないという絶望感のようなものを感じる時、人々は長期的な展望を持つことをやめ、とりあえずは目の前にある近い課題に集中し、実現できるかどうかもわからない将来のことからは目を逸らしてしまう、というのが「良い選択」ができなくなってしまう根本であるというのです。ニュースシェアサイトのThis.を運営するAndrew Golis氏は、貧困でない人にとっては不合理であると感じられる選択が、「混乱の世界と不確かな将来しかない状況にいる人たちにとって、合理的な選択であったとしたら?」と、貧困にあえぐ人が採る選択の背景についてブログで語っています


これらの傾向は、必ずしも実際に貧困にあえいでいる人全てを指すものではなく、前後の時間軸を含めた因果関係全体を指すものとして考えられているとのこと。研究を行ったEldar Shafir氏は「得られたデータは『貧しい人々』についてのものではなく、『貧しい状況に陥っている人々』についてのものです。データが示しているのは人々ではなく、そのような人々がとった行動そのものを示しています」と、行動が貧困を招く要因であることを語っています。

参考:

gigazine.net

 

gigazine.net

 

参考書

うつにも貧困にも動じない心理学 [ 犬塚亮輔 ]

現代社会と応用心理学